2025/11/16 17:01

こんにちは。EL NOTEの河合です。
少しずつ気温が下がり、過ごしやすい季節になってきましたね。
昨年に比べると秋の時間が長く感じられ、秋服を楽しみながら季節の移ろいを身に沁みて感じています。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもありますので、どうかご自愛ください。
さて、本題に入らせていただきます。
タイトルの通り、今回はドイツ人デザイナー DIRK BIKKEMBERGS について、私なりに綴らせていただきます。
なぜ彼について触れるのかというと、私自身が強く惹かれているブランドであること、そして 11月29・30日のLAF ARCHIVES様とのLIMITED STOREに向けて、多数の入荷があり店頭にてご覧いただく前に、ブランドの歴史や特徴を共有するためです。
歴史や特徴、そして今回ご紹介するアイテムについて、EL NOTEとしての視点を交えて述べていきます。
DIRK BIKKEMBERGSとは
ドイツ出身のデザイナーであり、世界的名門・アントワープ王立芸術学院の卒業生。
“アントワープシックス” と呼ばれるモードの一時代を築いたグループの一員で、ドリス・ヴァン・ノーテンやアン・ドゥムルメステールと並び立つ存在です。
卒業制作では 史上最高得点の97点 を獲得。
さらにジャンポール・ゴルチエの下で研鑽を積むなど、そのキャリアはまさに“エリートデザイナー”そのもの。
彼はアスリートへのリスペクトが非常に強く、
「健全な精神は、健全な肉体に宿る」
という言葉を残しています。
インテルへのウェア提供や、FCバルセロナのスタジアム「カンプ・ノウ」でのショー開催など、“競技者の身体性” をファッションに落とし込んだ稀有なデザイナーです。
──スタッフ全員が元サッカー部というのも、惹かれた理由のひとつかもしれません。笑
それでは、入荷したアイテムの中から、いくつかご紹介させていただきます。

SS2008 nylon switching leather bomber jacket
ビッケンバーグ氏が得意とする “レザー切り替え” が特徴的な一着。
シューズの印象が強いブランドですが、レザー切り替えも彼を象徴する意匠だと私は捉えています。
薄手のナイロンをベースに、レザーでライン状の切り替えを構成。
肩にはエポレットが設けられ、立体的なフォルムに。バッグやリュックの固定も可能な実用性も兼ね備えています。
フロント左下には “Bトップ” 付きの小ポケットを配置(取り外し可)。ミリタリーの無骨さの中に、さりげない遊び心が光ります。
オーバーシルエットのため、冬は中に着込んで、春秋はライトアウターとして。
一年を通して活躍する、実用性とデザイン性のバランスが取れた逸品です。

FW1998 magic tape stand collar wool coat
1998年秋冬のランウェイにも登場したアイテム。
上質なウールを贅沢に用いた、防寒性に優れたスタンドカラーコートです。
ウエストにシェイプがかかっており、身体のシルエットが美しく見え、スタイルアップ効果も抜群。
襟を立てて着られる仕様で、留め具にはマジックテープを採用。従来のスタンドカラーとは一線を画す、ビッケンバーグらしい“スポーツ × モード”の再解釈が魅力です。
これから始まる冬にぴったりの逸品です。

FW2009 Nylon switching leather padded jacket
こちらもブランドを象徴する “レザー切り替え” の系譜にある一着。
ミニマルな佇まいでありながら、無骨さと上品さを同時に備えたパデッドジャケットです。
艶感のあるナイロンにレザーパーツを随所に配置し、モードらしい立体感と奥行きを演出。
フロントにはスナップ+レザーポケット、胸元にはシームと一体化したジップポケットを備え、デザインと実用性を両立しています。
裾周りのレザーパーツが全体の印象を引き締め、力強い存在感を生み出します。
袖口はリブ仕様で風の侵入を防ぎ、中綿が冬場の保温性をしっかりと確保。
ボリューム感がありつつも、無駄のないカッティングがモードな雰囲気を保つ、美しいダウンです。
POP UPのご案内
今回ご紹介したアイテムはすべて、
11月29・30日(土・日) に開催する LAF ARCHIVES様との LIMITED STORE にてご覧いただけます。
インスタグラムでは紹介しきれていないアイテムが多数ございますので、ぜひ店頭にて楽しんでいただければ幸いです。
長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
11月29日・30日、皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
EL NOTE 河合
